№697回  高齢者ドライバーへの提言

75歳の高齢者ドライバーが ”提言” するのも如何なものかと思いますが、敢えて語らさせていただきます。

このブログで何度も繰り返し語ってきましたが、交通事故ニュースで加害者とされる高齢者ドライバーが「なぜ??・・」そのような 操作ミスの犯すのか、という要因は一様に単純明快なものです。

仕事柄、お客様が損傷(中破、大破)した愛車を修復依頼の際、その損傷経緯を事細かに語ってくれます。
様々の事故原因がありますが、おおよそがドライバーによる安易な操作ミスから起こっています。

僭越ながら、お客様が店舗に入店、退店する際、狭い駐車スペース内での運転操作などを拝見するだけでその方の運転技量、性格まで推し量ることができます。
客観的に得られる状況説明、事故に至る経緯を聴けば、次の「3つの要因」を確信として提言することができます。

 

まず1つ目は、絶対に慌てない事、時間的余裕があれば運転操作にも余裕が生まれます。
特に高齢の方々はなぜそう急ぐのか??せっかちな運転が目立ちます。
スピードオーバー、信号無視、横断歩道での歩行者優先も時間的余裕が無いからです。

2つ目は、アクセル操作意識にあります。
ほとんどがオートマチック車でペダルの ”タッチ” がそのままスピードに反応します。
幹線道路40km/h~50km/h走行するのであれば、ペダルを踏むのではなくタッチする感覚で充分にそのスピードにのることできます。無駄なアクセル操作は何の”得”になりません。
スムーズな運転はアクセル操作にあります。助手席の人が心地よく安心を与える運転です。

3つ目は、様々のブレーキの操作意識です。
配列駐車、狭い道路での対向車とのすれ違いなどはアクセルペダルではなくブレーキペダルの踏み加減だけの運転操作がベストです。しかし、アクセル操作の踏み加減で行う方々も少なくないのです。
アクセルの踏み間違え事故はここから起因していると思うのですが・・・
特に女性ドライバーにその傾向があるようです。
バンバー、サイドパネルの擦り傷での入庫する方々はこの操作の誤りが原因です。
この3つの要因は至極当たり前の事です。自損事故ではなく他車からの”もらい事故”も未然に防ぐにはこの要因を意識した運転が大切なポイントとなります。

 

幸か不幸か、50年以上クルマに係る仕事してきて ”運転” においては誰よりも秀でていると自負していましたが、2年前から、動体視力の衰えに不安を感じるようになりました。
その直近に2回の交通違反と軽度の自損事故を契機にして自戒の意を込めてある決断をしたのです。(№692回   ドライバー思考 )

『免許証返納』は職場を退く覚悟での決断です。絶対の起こさないという運転は常に3つの要因を意識したものです。幸いにも2年間、緊張と集中力を欠かせずに無事、安全運転継続中です。  ハイ!!

 

 

 


コメントを残す