№692回   ドライバー思考

マイカー事情に続いて、ドライバー思考についても語らせていただきます。

かく言う、75歳の後期高齢者ドライバーは一昨年よりある大きな決断を自らに課しました。
『今後、公私の運転において、交通違反、自損事故、他車よりのもらい事故等々をも含め一切のことを起こした時点で運転免許証を返納する』ということです。
かなり思い切った決断を、周囲の人々にも敢えて宣言して決意のほどを自らにプレッシャーをかけて臨んだのです。 当然、運転免許証を返納することは現職場を退くことです。

 

マイカー事情でも語った、若年ドライバーの減少傾向にあるなか、高齢者ドライバーは依然とハンドルを手放そうとしないという奇妙な現象は現代のドライバー思考の象徴ともいえます。

高齢者がクルマを手放すことによって自らの行動範囲が狭められて生活に大きく支障をきたすことは明らかであります。
都市部ではもちろん、いや地方での核家族化も顕著に進んで、老夫婦だけの世帯が当たり前のようになってしまった社会環境では、やもう得ないこととも言えましょう。

 

高齢者に限らず、一般的にドライバーはハンドルを握ると人格が変わるといいます。
どちらの人格が ”本性” か判りませんが、車内にあっては一種の密室状態のなかで何をしても咎められない唯一の自由な空間です。(同乗者がいる場合は別ですが・・・)

本性がでるのは車内空間ではないでしょうか、それが運転にも顕著に表れてきて 無謀な ”運転行動” に繋がるのではないでしょうか、・・・
せっかち、短気な性格、気配り、思いやりのある性格、意地悪、凶暴な性格等々、様々な性格が車内空間では様相が一変するのです。

なぜ、そんなに急ぐの・・・・?
何をそんなに腹をたてて怒るのだろうか・・・?

道を譲ってもらえば、礼のシグナルを送るのは当たり前のマナー・・・
後車への気配りは大切なマナー、無意味なブレーキングは相手を惑わして不快にさせます。

あおり運転を得意とするようなドライバーは日常生活において如何に家族から虐げられた扱いを受けて居る御仁ではないかと、勝手に想像してしまうのですが・・・・??

 

どちらにしても、様々な人々がその時々の環境、心境、心情によって運転操作が反映されるいることは言うまでもありません。 そして、一歩間違えれば大きな事故に繋がって多大な損害と人命にまで及ぼす危機に陥る可能性は誰にでもあるのです。
どんな不快な事態に遭遇しても、”怒りの感情” を冷静に抑えて思いとどまらせるクレバーな対処ができれば、すべて無事、平穏に過ぎていくハズなんですが・・・・?  ハイ!!


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