すべての消費者物価が上昇傾向にある中、自動車部品、工賃レート(指数)も例外ではなく軒並みに上がっています。
鈑金/塗装の見積もりソフトもいつの間にか指数が上がっていて、従来の”見積額”を上回わるケースが多々あります。
フロント、リヤバンバーなどのコーナーの僅少な擦り傷、・・・
あえて塗装修復をせずに当該カラー番号から ”調色” をしてもらったタッチペイントを施すことである程度、その擦り傷をリカバリー(補修)する試みもあります。
コーナーの僅少な擦り傷でも塗装修復となりますと30,000円前後の見積はやもう得ません。
タッチペイントで補えれば5,000円前後で済む場合もあります。
当然、30,000円と5,000円となれば安い方を選択と相成りますが、その仕上り度は一目瞭然であることは言うまでもありません。
お客様の「 目立たなくなればそれで充分・・」というその意識の相違もあって様々な評価をいただきますが・・・。
予想以上の仕上がりに満足する方と、その程度のリカバリー(補修)かと不満足の表情をうかべる方と様々ですが、”費用差額”を考えれば其の辺で妥協するというお客様が多いようです。
タッチペイントさえ用意できればご自身で補修なさる方もいらしゃいます。
自ら補修施したその箇所を小生に示しながら、いまいち満足できないから、プロのタッチペイントを所望する方がいますが、タッチペイントのプロはいません。
ちなみに、当方のベテラン塗装職人さんに頼んでもタッチペイントを気合入れて施すということはまずないでしょう。 (プライドが許さないのかもしれませんが・・・??)
一般の方々がタッチペイントをトライするのであれば、次の4つ行程を行うことによって意外な仕上がりに満足なさるでしょう。
其の一 ペイントはカラー番号を調べてプロの塗装職人さんに調色してもらう。
(1,500~2,000円位)
其の二 当該”擦り傷”に付着している”汚れ”をシンナーでふき取る。
其の三 その”擦り傷”箇所をマスキングテープで囲む
其の四 その囲み内の”摺り傷”をペーパーヤスリで表面が平らになる程度まで擦る
(1000~1500番シート)
擦りあげた”箇所”をもう一度シンナーでふき取ってからタッチペイントをするのですが、筆にペイントを少々つけて2~3回程度重ね塗りをすることがポイントです。
(5~10分程度間隔を置いて)
所詮、タッチペイントでその擦り傷が元通りに補修されることは期待できませんが、時間、費用面を考えればやってみる価値は十分にあると思います。 自ら補修を体得することでその満足度はなによりも得難いものになれば幸いです。 ハイ!!