№694回  『バッテリー』受難!?

久しぶりの書き込みとなります。

ちょっとしたアクシデントに見舞われたお話です。
車検時には毎回ご入庫いただき、長いお付き合いをさせてい頂いているお客様です。
28年式のクルマで走行距離数も少なく車検自体は特別不具合箇所もなく、エンジンオイル、エレメント交換プラスの基本料金でのご請求で済むはずでした。・・・・・

たまたま工場からの搬送も自ら運転してきて、走行上全く問題のない良好な状態を確認していました。店舗に到着後、2時間程してから洗車、清掃のためエンジンかけようとして ”プッシュスタートボタン” を何度も押してもなんの反応もありません。 スマートキーによるドアの開閉もできなくなっていました。・・・・・??

入庫時から、何度もスマートキーによるドア開閉、プッシュスタートをしてきて、突然このような事態になってしまったその ”原因” を診断、修復しないと、”納車”どころではなくなってしまいました。

まず、工場に連絡入れて状況を説明して、工場での点検経緯の確認とその対応処置を聴いてもいっこうに埒が明きません。
応急的にバッテリージャンピングコードで他車に繋ぎエンジン始動を試みたのですが、パネル計器類の点灯もせず完全に電気機能はシャットアウトしていました。

今まで走行してきて、停止してから2時間余りで全く電気系統が機能しない急激な ”バッテリー上り” は考え難いところです。
スマートキー電池が低下して、ドア開閉、プッシュスタートが出来なくなるケースは考えられますすが電気系統がまったく機能していません。念のためにお客様に連絡してスペアスマートキーをお持ち頂いたのですが反応は同様で電池の可能性はなくなりました。

あとはヒューズ関係で何らかの不具合が生じてヒューズが溶断したというケースも考えられると工場側の見解ですが、その要因となるようなことは行っていないのですが・・・・

 

どちらにしても、整備士が専門的に現車を診てその不具合箇所を見つけ出さないと先に進めません。時間的に、整備士の出張診断は明日になり、お客様には状況を説明して、部品調達の場合もあり、連休明けの4日後の納車という了解をいただきました。

翌日、整備士が各種診断器を携えてきてくれました。今までの状況を詳しく聴いて、まず、最初にヒューズボックスを開けてシューズの点検をしてヒューズには問題はなかったようです。
次に、バッテリー本体に診断テスターをかけて容量、充電機能を測りましたが、極端な機能低下がみられてバッテリー不可という表示が示されました。(28年式で新車時のバッテリーです。)
応急的にブースターチャジャーを接続してプッシュスタートを試みて始動したのです。
考えてみれば、単純なバッテリー上りと言うことになりましたが、猛暑のこの時期に、日中に何のその兆候さえなくエンジン停止してから2時間後に全くバッテリー容量が無くなっていたことになります。

確かに、28年式で今までバッテリー一度も交換せずに使用していたことを考えれば起こりうる状態であった訳です。当該車はアイドリングストップ機能付きなので専用バッテリーが装着されています。

ちなみに、車検時のバッテリー点検は特定整備記録簿項目にある、「ターミナル部の緩み、腐食による接続不良点検済、「電気配線の接続部の緩み、損傷点検済となっていました。
問題はバッテリー液そしてその容量のチェックをしたどうかになりますが、そのチェックを怠った可能性があります。

新品バッテリーに交換して、納車時にお客様曰く、「実は以前に、用品量販店でパッテリーの交換を勧められて、その兆候も何度かあったような気がする・・・」と言われ、当方でお預かり中にこの アクシデント が起こったことは真に幸いでしたとコメントをいただきましたが・・・・

 


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