No. 16回     ”営業車”の修理

営業車≪タクシー、ハイヤー、福祉車両送迎車、一般営業車、霊安車、霊柩車、幼稚園送迎車、・・・・・等々)は時間的に大変厳しい状況での入庫となります。もちろん”代車”をご用意する訳にもいきません。お客様の切望なされる”時間内”に必ず仕上げるか、お断るするのどちらかです。
今まで、ほとんどお断りしたことはないので、これが口コミでいろいろと広がり、”緊急仕上”を切望するクルマがよく入庫してまいります。

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先日、営業車”ADバン”の入庫がありました。写真の通り3パネルの損傷箇所の修理となります。どうしても14日の営業日までに直してほしいとのこでした。13日のAM9:00に入庫して、翌朝8:30までというお約束で引き受けました。普通なら4日間いただく作業内容のクルマです。

このような”緊急作業”を請けるには鈑金屋さんと塗装屋さんの意気の合ったチームワークがなければできません。2人が出来ると言ったら何としても時間内に仕上げてしまいます。
AM11:30頃までには3パネルの鈑金は終了し、パテ入れ、研ぎまで一気に行い、鈑金屋さんの受け持作業はPM2:00には終了しましたが、塗装屋さんが”本日仕上げ出し”の塗装に奮闘中、そこで次の工程、サフェサー塗装(下地塗装)までやり始めました。

ここで、この2人がいかに気の合ったパートーナーであるかを実証できる作業工程がありました。20080718b
この3パネルの鈑金塗装の着手する前に”取り外し”と 最後に”取り付け”という作業があります。(ドアのアウタハンドル、内張り等々を脱着することです。)これは鈑金屋さんの仕事です。自分で外したパーツ類は自分で取り付けるが普通です。この度のクルマの最後の作業、”取り付け”は深夜になるので、塗装屋さんが取り付けて完了ということになりました。このパートナーならではのワザです。 (フロント、鈑金/塗装職人の関係のページをご覧ください。)

 PM3:00までにサフェサー塗装は吹き上がりました。ここで鈑金屋さんから塗装屋さんへバトンタッチするという、これも”パートナー”ならではの”ワザ”です。引き継いだ後、鈑金屋さんは中断していた他車の作業を平然とやり始めました。  サフェサー吹き上げ後の乾燥時間はどうしても必要となります。乾燥後の研ぎ作業には十分な時間を費やし完璧な肌作りをします。そしてマスキング作業に入ります。これにもかなりの時間を要します。急ぐからといって”ココ”で手を抜くようなことは絶対しないのが職人気質というものでしょう。
20080718cPM6:00にやっと”色”が入ります。本当はじっくり時間をおいてから”塗装”に入りたいのですが、緊急作業はやむなくここで一気にいきます。その分かなり気をつかって吹かないと後でその”ツケ”がきます。ここは塗装屋さんの腕の見せ所です。

吹き上がり後、赤外線等の乾燥機で乾燥させます。1時間程度、携帯のワンセグ見ながら時間つぶしていました。この後クリーアー塗装が始まりました。塗装終了後は一晩じっくり寝かせて翌日に”磨き”
の仕上げ作業に入るのが普通ですが、これもやもなく”磨き”まで一気に行ってしまいます。磨き終了時間はPM10:30になっていました。これから、最後の”取り付け”が待っています。なんとか今日中に仕上りそうです。ご苦労様でした。 明日は早出して、洗車とクリーニングはバッチリ仕上げるのが自分の仕事です。一番大切な仕事だと思っているのですが・・・・・・?20080718d

翌朝、8:30分前にお客様は来られ、10分程お待ちいただきましたが、大変喜んでいただき無事
納車完了いたしました。
     ”スーパーパートーナー”に感謝!!

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