No. 532回   カーシェアリングーの現況

カーシェアリングとは、一般に登録を行った ”会員” が特定の自動車を共同使用するサービスないしはシステムのことと謳っています。
自動車を借りるという面ではレンタカーに近い存在でありますが、一般にレンタカーよりもごく短時間の利用を想定しており、利用者にとってはレンタカーよりも利便性が高く、安価になるように設定されていることが多いようです。

現在、タイムズ カープラス、 カレコ、 オリコ カーシェア、 dカーシェア などが有名です。
”4大カーシェアと呼ばれ各社それぞれの特長” を出しています。
各ホームページで利用目的、時間に応じた”料金シミレーション”もできて、マイカー、レンタカー等との比較も参考になります。

 

昨今、カーシェアリング に関する情報が身近に感じられるようになりました。
異業種の大手企業も進出して、メルセデス ベンツ 「Aクラス」 などもシェアリングサービスに登場して注目を集めております。

このサービスの特徴は、今までの ”マイカー感覚” としての 管理、維持等(点検整備、保険、税金、ガソリン代 そして駐車料金等) をすべてお任せできる合理的なシステムとなっています。
クルマの予約からドアの開・施錠までをケータイでできるサービスや、近くの時間貸し駐車場、マンション、スーパー、コンビニの駐車場など、身近な場所でこのサービスが利用できる環境が整いつつあるのです。
主要都市では”ステーション検索” すれば一番近い設置場所が表示されます。

以前、このサービスの一端を請負って、何台かのシェアカーの管理の仕事をしたことがありました。
1週間のサイクルで10台前後のシェアカーを清掃、メカ機能テェック、データー入力等々徹底管理が行われているのです。

 

こうしてシステム化した ”カーシェアリングサービス” がユーザーに受け入れられるようになると、従来の車販システムには少なからず影響を及ぼすことになるでしょう。
現在、若年層のマイカー離れが進む要因として、クルマを所有するための 維持管理費 が一因と挙げられています。 必要な時に、その時間帯に安価な料金でシェアされたクルマが使用できることで利用者が徐々にふえてきている傾向にあります。

 

このような ”カーシェアリングシステム” をヒントに、シニア層へ向けた新たなサービス展開も想定されます。   
高齢者ドライバーの運転事故多発化が社会問題となっていますが、地域ごとにこのサービスシステムをもう一歩進化させて、カーシェアリング、と ”運転代行サービス”( *ライドシェアリグ がコラボ出来ないかということです。

高齢者ドライバーの運転能力低下による様々なトラブルはご本人以外の家族が危機感を募らせています。しかし、クルマは生活に欠かせない ”足” と考えると、たとえ、月に何度かのマイカー使用であってもその”管理維持費” と ”危険” が伴うことは止む無いという固定観念があります。

現在、弊社で シニア倶楽部 に登録されているお客様は500名以上にも及びます。
90歳以上の方から60歳まで、元気ハツラツに愛車を乗りこなしていらっしゃいます。  自ら ”その時期” を悟られて”相談”にこられる方もいます。 しかし、家族の”心配” をいじめと捉えて無視しながら乗り続ける方もいて、様々なシニア層の運転事情を窺うことができます。

 

カーシェアリングの現況から、近いうちに カーシェアリング、と ”運転代行サービス( *ライドシェアリグ  のコラボシステムを構築して実現することを期待している一人ですが、・・・・  シニアドライバーの皆様いかがでしょうか    ハイ!!

 

*注 ライドシェアリングは、自動車の個人所有者・運転者と、移動手段として自動車の乗りたいユーザーをマッチングさせるため、モバイルアプリを通じて配車等のサービスを提供する事業者がいます。
端末のGPS機能を通じて現在位置が発信され、付近の迎車可能なドライバー(その自動車オーナーもしくはプロドライバー)が手配されます。乗りたいユーザーは手軽に迅速に自動車を利用することができるシステムです。

”愛車”を手放すことなく、その愛車を”活用”して自動車を乗りたいユーザーにカーシェア、ライドシェアする相互の利便性が生まれるのではないかと想定される。  


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