No. 494回      理不尽な対応・・・?

 今年の1月に、左側面≪ フロントドア鈑金/塗装(BP) リヤドア交換 クォータパネルBP そしてロッカーパネルBP ≫ 破損したクルマの修理を行ったお客様です。 

本日、 その奥様が、「ちょっと話を聞いていただけませんか・・・・・」と、来店なされました。  小生よりも少し先輩の”シニア倶楽部” のお客様です。 ご夫婦でいつもクルマの運転はなさっています。

先日、旦那さまが、役所の駐車場に停車してドアを開けた際に、誤って隣に駐車しているクルマのドアに当たってしまいました。 相手方のドアにはこちらのドアエッジによる縦の”線キズ” が付いてしまったそうです。

たまたま、相手方のドライバーもその現場に居合わせて、その”状況” も目撃したわけです。 旦那様は、まずその”事件”に対しての謝罪をして、その ”修復修理” について話し合いをなされたそうです。  
ここまではよくある話です。

 

問題は、その謝罪のし方が、加害者、被害者の立場としてのコミニケーションがうまくいかなかったのでしょうか?・・・・ 
問題のキズの修復する件でお互いの言い分がまとまらなかったそうです。
結局、警察に介入してもらうことになり、この接触事故の確認を警官にしてもらい、あとは当事者同士の円満な解決を促して警官は去ったそうです。

その現場で早速、保険会社に事故報告して、相手方のクルマはディーラーで直すという意向を伝えて、その後の処置は保険会社の担当者にお任せすることとなったわけです。  ここまでもよくある話です。

 

事件後、数日経って、保険会社より相手方のクルマの修理が完了した旨の連絡があり、修理額が18万円何がし となったいうことです。 その”保険金請求書”を送付するので、捺印をして返送してくださいという内容でした。

この18万円以上もの保険請求額に、「 なぜ、そんな額になったのか・・・・?? 」と、その担当者に説明を求めたそうです。  担当者は ディーラーにおける ”ドア交換作業” を含めた作業詳細をを説明して了承を求めたそうです。  ・・・・・・・・・・

もちろん、対物賠償保険でこの全額は支払われ, お客様の負担はないわけですが、・・・・・そう言うことではなく、この額に 「問題アリ!!」 どうしても納得がいかないと ”保険会社” を追求しているのそうです。

以上、ここまでの ”事の経緯” をくわしく説明なされて、この怒り治まらない 「お父さん」をどうなだめて終息させるかをご相談に来られた訳です。

 

ここで、 冒頭の 1月に修理入庫した ”修理額” が注目されてきたのです。
 シニア割引等がありましたが、、175,000円 車両保険は使わずに現金でのお支払いでした。 つい最近のこの ”修理額” が今回の請求額とダブってその意識が不信感となった一因でもあるそうです。

一般のお客様は、車体整備(鈑金、塗装 交換等)の価格の基準、相場等は知り得ません。 愛車の物損事故を起こしてその修復を工場に見積依頼すれば、そこでの見積額に納得をせざるを得ないのですが、 ここで対比する2つの修理費用を考えると、この ”理不尽な対応” にはどうしても納得いかなったのでしょう。

ドア1パネルをこちらの不注意によってキズつけたことは事実です。 それを元通りに賠償して直すこともごく当たり前のことです。 そこで、長年お世話になっている保険会社に任せて穏便に処置してもらえると思っていた筈ですが、・・・・・・ここで保険会社の配慮、気配りが少し足らなかったように思えます。

保険会社側から言わせると、この高額の保険金を支払って差し上げるのに、なぜこんなに揉めるようなことになったのかと困惑しているでしょうが・・・・・・   

 

この ”ご相談” を伺って、 まず、この様な対物事故(車対車)の場合、当事者の ”過失割合” が大きなポイントなります。 今回のような明らかに加害者(100): 被害者(0)の過失割合では保険処理であれば意外とスムーズにすすむものです。  
お互いに過失が生じるケースですと、当事者の言い分がかみ合わず示談までかなり時間を要しますが・・・・

今回の問題は、事故当日、現場において当事者同士が加害者、被害者としてのコミニケーションがうまくいかなかったことが発端となっているように思えます。 現場においては被害者(0)は加害者(100)に対して絶対的賠償を要望する方々が多いようです。

入庫したディーラーでは保険で賠償してもらうのだからと、加害者も見積担当者も躊躇なく “ドア交換作業” を選択をしたのでしょう。 ただ、この程度のドア損傷で1パネル交換はちょっと疑問が残りますが・・・・・

保険会社の ”処置” にお客様(保険契約者) が納得しない以上、・・・・・今後の状況如何によってはディーラーの担当者が直接この修理の作業意図と明細内容を説明して、修理額の請求をすることになるかもしれません。  
その修理金額の正当性を述べて、お客様に保険金請求の手続きを推し進めるか、実費(保険請求せず)でのお支払いを求めると思うのです。

「 ある程度の時間が経過すれば、旦那様も冷静になって不本意ながらも納得せざるを得ないことになるでしょう。」 と、ご相談にこられた奥様にお答えしたのですが・・・・    ハイ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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