No. 207  それは押し売りでは・・・?!

先日、左フロントドアを電柱に接触して大きく凹んでしまったホンダ ストリームの入庫がありました。  ドアミラーもその衝撃で損傷しており格納が不能となり、左フロントドアの下側のロッカーパネルも損傷しておりました。

現車が入庫して”その損傷箇所”を一見して、経験上大まかな見積額は浮かんできますが、その場では決して伝えずに、ショールームに入ってからお客様とPCの画像見ながら見積説明をしていきます。

左フロントドアは交換、ドアミラーも交換、ロッカーパネルは鈑金塗装という見立てでの見積に入りました。 本来、”交換パーツ”がある場合、まず、リサイクルパーツ(中古パーツ)をまず検索して見て、それから新品パーツでの見積ということになります。

あいにく、日曜日だったため、中古パーツの検索(電話でセンターへ問合わせると、即、パーツ在庫の有無がわかる)が出来なかったため、新品パーツでの見積となったのです。 見積額は180,000円前後となりました。 お客様は中古パーツが見つからなければ、この見積額でお願いしたいということで現車を入庫して帰られました。

 明日、中古パーツがあった場合、 鈑金塗装修理が可能かどうかの場合、そして、新品パーツの場合 3通りの見積を連絡することにいたしました。

翌朝一番に中古パーツセンターに問合わせた結果、タイミング良く同色(パールホワイト)の右フロントドア、そしてドアミラーが別々の県ですが見つかりました。 同色のパーツですから塗装作業の見積が削除され、見積額は120,000円前後に減額される旨をお伝えしたのです。

 (鈑金塗装での修復は不可能ということです。) お客様はその見積額を聞いて大変喜んでいただきました。  ようやく、ここから本題に入ります。前置きが長くて、いつものことですが・・・

 

お客様の愛車が入庫時には、そのご依頼修理箇所以外にもキズ、凹み等々がある場合があります。 これは、職務上、きちっとチェックしておく必要があります。 この”ストリーム”には、その依頼修理箇所以外にも数カ所の気になるキズ、凹み箇所があったのです。 大きなお世話、余計な親切と言われればその通りなんです。

 一言多い性格からして”そのご提案”がついつい出てきていまうのです。  お客様が新品パーツでの見積額で”覚悟”をなされたということを良く勝手に解釈してしまったのですが・・・

フロントバンバーは左右コーナーの擦り傷がかなり目立っています。 さらに右フロントフェンダーにスリキズがありました。 この2点の箇所はお客様も承知しておりましたが、今回はその修理の意思は無かったようですが・・・ 新品パーツでの交換だと思って、この2点の”追加修理”することをお奨めしたのです。

クーポン割引等を入れてほとんど同額で出来ますというご提案です。 かなり思案なされておりましたが、「”同額”であればお願いいたします。」ということになったのです。 左フロントドア、ドアミラー、ロッカーパネル、 フロントバンバー、そして、右フロントフェンダーが今回の修理ご入庫で綺麗に修復される訳ですが、その他のパネルは経年劣化でそれなりの塗膜のままです。

 そこでこの際、全体をポリッシャー磨きすることで愛車外装が見違えるようなリニューアルすることをイメージしたのです。 (全く身勝手なイメージですが・・) 結局、その全体ポリッシャー磨きも含めて、トータルで200,000円という当初の見積より20,000円アップということになってしまったのです。

全く、表題のとおり 『 それは押し売りでは・・ 』 ということになりますが、・・・・しかし、これは決して”押し売り”ではなく、”お奨め”であるのです。 それだけにこの愛車がどれだけ変身をとげて、納車時に感動、感謝していただけるかというプレッシャーを感じてしまうのです。

いつも、”お奨め”しておいてこのプレッシャーに毎回後悔している自分ですが、お客様の笑顔をいただくと勝手に自己満足している次第なんです。 ハイ!!


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