ラオシャンのお話の続き!! その4

忘れていました。 ラオシャンの話!!

 3話までは書き込みして4、5話は書き貯めてネタが切れたたら挿入しようと思っていたのですが・・・・・なんせラオシャンのことを語らせたら際限なく続きますので 『何屋さんのブログ??』 とブーイングが出ること間違いなしです。

もし、初めての方は1話、2話を御覧なってからお読みください。 まだこの話のほんの序論に過ぎませんが、??・・・・・妻や専務には3年間だけはオレの我がままを許してやらせてほしいと哀願して、渋々了解させてとうとう”開店”までこぎつけた訳です。 オヤジさんと交わした3つの条件でもある、自らこの仕事に取組むということで、実際に平塚の店で約3か月ほど現場修行を受けながら学んだのです。 この頃には、オヤジさんは現役を引退して、奥さんと娘さん、そしてパートのおばさんたちに任せていました。 豪華な新築の家に製麺機やタレを作る工場も併設して、そこで一人気ままに麺やタレを作っていたのです。 もうひとつ、このオヤジさんのエピソードがあります。 大変な美食家でお酒は昼間から一升瓶をたてて豪快に飲んでいた御仁ですが、自分で決めて定期的に一週間程の”断食”を決行するのです。 家族が目の前で食事をしていようと、少量の水以外絶対に口にしない意志の強さを今でも印象深く覚えています。 約3か月ほどの”修行”を終えて、愛川町に開店した”老卿”は自ら”麺上げ人”としてとりあえずスタートしたのです。 もちろん、3か月ほどの修業で一人前の麺上げ などできるはずがありません。 素人でもできる”麺上げ器”を設置してのにわか麺上げ人”でした。  カウンターに10人前後が座ると満席になる店で、開店当時、物珍しさもあって昼どきは満席になる時もありました。、目の前のお客様から視線を浴びせられ、緊張と焦りでどんな味のタンメンをお客様に出したのか後になって考えると寒気がする思いでした。 日を重ねるごとに徐々に慣れてくると, お客様の”この味”に対する反応がどうかと、食べ終わったどんぶりが気になりだしたのです。 ほとんど残して帰られる方も少なくはなく、たまに汁まで飲みほして、「これは美味しいね」と言って下さるお客様もいて一喜一憂の毎日でした。 この酢タンメンは、ラー油をかけてより一層の旨みが出ますので、好みによって違いますが、出来あがったタンメンにラー油を入れるようにお勧めするのですが・・・ 中にはそのまま召し上がるお客様もいて、再度勧めることが何度もありました。(余計な御世話だよ、と言われたことも・・・) ダメなんです!! ラー油を入れない酢タンメンなんて 平塚の本場の店では、出されたタンメンにこれでもか真っ赤に染まるくらいラー油をぶち込んで食べて行かれるお客様がほとんどで、この”カルチャーショック”?を思い知らされた訳です。 ちなみに、この自家製ラー油ですが、平塚の本店(支店も含め)では週に36リットルも作っても足らなくなる時もあるそうです。 高級ごま油に特注の唐辛子を使用した、香り高いラー油は酢タンメンには欠かすことのできないものなんですが・・・・・ この地で、このラオシャンタンメンの味をお客様に浸透させてリピーターになるまでには相当の時間と覚悟がいるな、と実感したのです。 リピーターとはこの味にはまって中毒になったラオチュウ”のことです。 ハイ!!


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