確信をもって・・・・・?

先日、右の前後ドアの凹みを直されるということで見積来店がありました。 幸いにも同色の良質な中古パーツ(前後ドア)がありましたので、見積的には鈑金/塗装の費用と変わりませんが、時間的なことも考慮してそのパーツを交換ということで受注、入庫していただいたのです。

昨日、工場から完了して上がってきて、交換した前後のドアは問合せ通り大変良いものでした。 そのドアを中心に右側面に磨きを入れてかなり良い状態なり、これなら喜んでいただけると満足しておりました。  ただ、磨きの際に右フロントフェンダーに塗装の違和感があったのです。 (今回はフェンダーは塗装していません。)

フェンダーのちょうど中央部で塗装の”ぼかし切れ目”がハッキリとわかるような状態になっているのです。 ずいぶんいい加減な塗装をしたもんだと思っておりました。右側面が綺麗に磨き上がった状態でそこだけがいやに目立つ感じになっていたのです。

お客様が納車時にやはりこのぼかし切れ目に気付かれて立ち止まって眺めていたのです。 これは「ちょっとひどい塗装ですね・・・・」 と同調する感じで話しかけたのですが、すると、お客様は 「”ここは”以前、こちらでやっていただいたんですよ・・・」 と言うのです。

「いや、このような仕事はうちではしないですよ・・・・」 と確信を持って言ってしまったのです。  10年前後の管理データーは検索できるのですぐに調べて弁明しようと思いました。 お客様も 「調べていただければ、解かると思いますが・・・」という感じでかなり感情的になっていらっしゃいました。

過去に一件ありました。!! 平成19年7月22日付 入庫データーが 《右フロントフェンダー鈑金、3分の1塗装!!》と記録が残っていました。  うっ・・・・・数秒間そのデーターから目をそらすことができませんでした。 横にお客様がこちらに向かってすわっているのです。

平成21年まではこの隣の敷地に工場があり”軽鈑金”の仕事はこちらでも作業をしていました。 この時に仕事をしていた塗装職人によるものだとわかったのですが、・・・・・・・・

フェンダーの先端のキズ、ヘコミでも塗装は熟達した職人でも1分の1、もしくはFドアまで及ぶ場合もあり、中には右側面全て塗装(クリアー)を入れている職人もいると聞きます。
3分の1の塗装でぼかした事が時間を経てこのような状態になった訳です。 言い訳のしようがありません。 このフェンダーの修復塗装はクレーム処理ということで、再入庫していただくこととなりました。

たいへん失礼な態度をしたことお詫びしたしました。  反省しきです。ハイ!!


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