被害者と加害者・・・!?

先日、スーパーの駐車場で”当てられて” しまった被害者と加害者の事後処理のお話です。  幸いにして、加害者の方がクルマのオーナー(奥様)が買い物から戻ってくるまで1時間近くも待っていて下さったそうです。 (昨今はオーナーがいなければ、そのまま立ち去ってしまう輩が多いのですが・・・・)

オーナーが買い物から戻ってこられてから、事の顛末を説明、謝罪をしてから警察にも連絡をしてキチッとした”事故処置”をしたようです。 加害者の方はご高齢でちょっと耳が遠いため、同伴の奥様が替わって説明補てんもなさいました。  何の問題が無い誠意ある事故処理のように思われましたが・・・・・

さて、クルマの損傷状態はフロントバンバー右のコーナー”変形”フェンダーの一部軽いスリキズという程度のものでした。  事故現場で、その損傷状態をみて加害者自からの診断、そして見積では・・・?  10,000円程度で修復が可能ということで、その場で10,000円を被害者の方に渡されたそうです。 そして、この額でその修復が出来ない場合は連絡をして下さいと、同伴の奥様が言葉を添えられたそうです。

初めて体験であるという被害者の奥様は事の経緯をこのように話されたのです。 そこでその”キズ”を修復するために当店に来店なされたわけですが・・・。  このキズを拝見して、「10,000円で修復可能・・・・」というお話にちょっと首をかしげたのです。

加害者の方がその場でずーっと待っていてくれて、謝罪と賠償をしてくれるという稀なケースであり、この”誠意”に応えるべきところですが、・・・・当店で見積した額10,000円との差額がかなりあるため、被害者の方にも多少考慮していただき、当店も”特別価格”で見積額をご提示して検討してもらうことになったのです。

この見積額の妥当性も理解していただき、その場で加害者のご自宅に電話を入れて了承を得ることにしたのです。   ・・・・・ご年輩で耳が少し遠いという加害者との会話はかなり込み入った感じになり、長いやり取りの末に、「その店の”人”に替わって下さい。」 ということになったのです。  ーかなり話が長くなりそうです。ー

”加害者の方”が言われるには、「この提示した見積額はあまりにも高いので、親戚(甥っ子)が鈑金塗装工場をやっているので、そこで頼むから」 という内容でした。 もちろん、当店としてはそれには異論はなく、その方が良いと思い”被害者の奥様”にその旨をつたえたのですが・・・・・、 奥様はちょっと不満そうな感じでした。   ≪ ここから話が少しおかしくなってきたのです。 ≫

今、ここにあるクルマを”その工場”までどう運ぶかのやり取りになりましたが、被害者ご自身はここで直してもらいたいとの意向でしたが、加害者の方がクルマで当店まで来られて、この奥様のクルマをエスコートして”工場”まで行かれるということになったのです。  そこで、当店までの道のりをさんざ時間をかけてお教えしたのですが、・・・・・1時間を過ぎてもいっこうに到着いたしません。 待っている奥様も次第にいらだってきたのです。

結局、当店が見つからず、その甥っ子さんの工場へ行ってしまったのです。  そこから電話がかかってきたのです。 さんざ待たされた奥様は怒り心頭、挙句の果てに甥っ子さんからその見積額ついて、もう少し何とか出来ないのかという話まででてきたのです。  状況も読めず、プロの人間がクルマも見ずに価格をどうこう言うのは、ちょっと無礼ではないかと、私も奥様も思ったのですが・・・・

入庫してから2時間以上もこのような経緯で被害者の奥様と、私と、加害者の方々とのやり取りがあった訳です。  (私がなぜこの中に入っていたんでしょうか・・・??)

 被害者の奥様は、初めは相手の誠意ある行為に感謝して友好的ではあったのですが、一変した相手方の態度に不快感をあらわにしたのです。 ”クルマ”はその工場には持ち込まず、当方で直すということを相手方にはっきりと告げたのです。

当店見積額10,000円の差額分は自らが負担すからいいと興奮気味に話され、長い長い電話のやり取りは終了したのです。  どこで、どう変わったのか、何がいけなかったのか? ・・・・被害者、加害者の意識はかなり微妙なところで変化して拗れてしまったわけです。 双方が大変後味の悪い結果になってしまいました。  このように保険を使わず当事者同士での示談はそれなりに大変難しいこともあるのです。  ハイ(大変疲れました)


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