No. 28回    初段の対応が・・・?

先日、夜の9時30分頃に接触事故に遭われた女性のお客様の話です。
片側2車線道路を走行中、右側車線を走行中のMさんは150m前方より車線が1車線になることに気づき左側車線に車線変更をしようと思ったのです。左側車線はクルマが続いていてなかなか車線変更が出来なかったのです。1車線道路が間近に迫ってきて、やむなく左側にウインカーを出しながら寄ったのです。その時、左車線の後方から来たクルマは車線を譲ることなく直進してMさんのクルマと接触事故を起こしたのです。

ちなみに、Mさんのクルマの損傷箇所は左フロントバンバーと左フェンダーで左フロントタイヤは”バスしてしまいました。そして、相手のクルマの損傷箇所は右側のリヤバンバーとリヤフェンダーパネルの1部だったそうです。

事故の状況をお聞きした上ではお互いに過失責任が生じるケースだと思われます。当然警察に連絡して現場検証をしてもらうため事故係りの警察官が到着するまで待っていたわけです。
事故当時、Mさんは一人で、相手方は若い男性ドライバーと男性の同乗者が一人いたそうです。警察官を待っている間、何かその二人の挙動がおかしく感じて、そのドライバーと事故での口論をしているときにもアルコールの匂いがしたそうです。そして、ドライバーはトイレに行くトといってその場をはなれていなくなり、数分後に缶コーヒーを飲みながら現われたそうです。

最初は、相手ドライバーは全面的にMさんの非を主張して譲らなかったそうですが、アルコールの匂いのことに触れると、同乗者の人と相談しながら、急に態度を変えてきたのです。そして 「損害額は自分が全額支払う」、自分のクルマの方は大した損傷ではないので 「自分で直すからいい」 と言い出したのです。

そのうちに警察官が到着してお互い別々になって現場検証を始めたそうです。その間にMさんは担当官に相手方のアルコール検査をお願いしたのです。別々に離れた場所で事情を聞かれていたため相手側の様子はよくわからなかったそうですが、アルコール検査はしていただいたものだと思っていたそうです。
その当日は相手側が交わした「貴女のクルマの損害額の全額負担するいう」”言葉”を信用して別れたそうです。

事故の翌日に当店にご来店なさって以上の”事故”の経緯を詳しく話されたのです。  
このお話をじっくりおき聞いて二点ほど疑問が生じたのです。
一つは警察の担当官に飲酒運転の疑いがあるアルコール検査の結果を確認したかということです。
もう一つは相手方に全額賠償を実費(保険請求ではなく)で支払っていただくことを文章等で確約してもらったかということです。この二点はこの事故状況からすると大変大切なことだと思われたのです。

事故の状況は客観的に考えると、また保険事故取扱いの判例からみてもこのケースはいくぶん彼女のほうが不利なように思われます。にもかかわらず相手側が急に態度をかえて来たこと自体が不自然に感じたのです。

この現場での”二点の確認”が後に折衝する上で重要ポイントとなるはずだったのです。 しかし、若い女性が一人事故現場で冷静なって行動すること自体、無理なことだったと思います。

後日、当の担当官に相手側の飲酒運転の有無を確認したところ、その”検査”すらしなかったはという回答でした。そして、相手側に当店の”見積額”を電話で伝えたところ、保険での対応を考えているのでもう少し待ってほしいとのことでした。・・・??
保険での賠償取扱いということになると、当然、過失割合という問題が生じお互いの主張を述べて、最終てきには保険会社の見解を参考に割合の決定に納得しなければ示談まで至らないということです。   

 初段の対応、確認が大変悔やまれます。  お客様が後悔なされた一事例として、ご了解のもとにブログで紹介させていただきました。

その後、Mさんの損傷を負った愛車は相手方の保険対応(示談)を待たずに修理完了して、実費立て替払いをしていただき納車いたしました。 ハイ!!


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