№672回    クォータパネルの修理

ダイハツ タントの左クォータのルーフに近い部分が大きく凹んで、かなりの時間が経過したと見えてその凹み部分が錆びついている状態です。その凹み損傷はルーフの一部まで及んでいて、通常あまり扱ったことのない異形な損傷状態でした。(画像参照)

一見してクォータパネルは交換としても、ルーフパネルもルーフサイドモールを挟んで複雑に凹んでいて、その損傷個所の画像を工場へ送信して鈑金スタッフへ見解を求めたのです。

鈑金スタッフの回答は「クォータパネルは交換ということになるだろう、ルーフパネルについては現車みてからの判断とする』ということで概算見積がFAX送信されました。

タントのお客様はそれなりの覚悟はなさっていた様子で、(クォータパネル交換)見積額に対してはそう驚くそぶりもなく、元通りに直れば全面的にお任せするとのことで入庫となりました。
工場へ搬送して翌日、鈑金スタッフから「クォータパネルは何とか鈑金でいけそうなので、・・・」ということで、減額された見積書が送られてきました。

 

常々、クォータパネルは出来ることなら交換せずに鈑金修復することが望ましいと思っています。お客様にもその理由説明をして、鈑金スタッフには巧みな鈑金技術を駆使して「なんとか、鈑金修復で出来ないか?」と、無理を承知でお願いすることがあります。                       
クォータパネル交換は構造上においてもその価値観、車歴評価の面からも、安易に交換してしまうことは、愛車、そしてお客様にとってもマイナス面が多いからです。

まったくその異形な凹み箇所が完璧に修復されて痕跡もなく綺麗に仕上がってきた”タント
久しぶりの愛車対面で予想外のその仕上がりに、驚きと喜びと感謝の言葉をいただきました。
ハイ!!

 

 

 


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