№665回     愛車事故 てん末記

先日、20年来のお付き合いのシニアのお客様より久しぶりにお電話いただきました。

愛車をを自損事故によって左側面を大きく損傷させてしまい、近くの修理工場に入庫したのですが、1か月たっても修理のメドが立っていないとのこと。・・・・・?
弊社でも当該車は何度も車検、修復作業等も行っていたので、ご相談を受けた訳です。

車両保険では ”全損扱い” になり保険限度額が支払されますが、”見積額” がこれを大きく上回るようで、当該修理工場の方も手のつけようがない状況で、お客様との対応に困惑しているようです。  当該車が高級外車と言うこともあって、部品代、工賃等々が国産車みたいに明確に算出されないことがネックとなっている訳です。お客様は車両保険限度額内で復元したい意向を電話で伝えてきたのです。

車両保険限度額もかなりの ”高額” です。 すでにお客様の口座に振り込まれており、あとは限度額内で修復復元するかはお客様の判断に委ねられたということです。 もちろん、支払される限度額で他車への乗替えることも選択肢にあり、その判断を相談に乗って欲しいということになったのです。

 

現車も拝見していない状況で即答はできず、とりあえず、現車を診て判断するこいうこと当該修理工場へお客様と伴に赴いたのです。  事前にお客様から工場担当者へ連絡をしてもらい、弊社でこの仕事を請け負うことになれば、その場で当該車引取も了解をしてもらっていただきました。

確かに、現車はフロントバンバーから左側面パネルすべて、そしてリヤバンバーまで交換を要する損傷大の予想外の状態でした。 特にクォータパネル(リヤフェンダー)の交換は難解であり鈑金スタッフの了解を得ないと請けることができないことになります。
とりあえず、弊社まで搬送して現場スタッフに再見積をかけてもらい、修復復元するか、他車へ乗換するかどうかを検討することにしました。

外車関係の専用見積ソフトは無いため国産車の同類車を見立てて工賃見積をして、部品は部品商で調べてもらうため時間がかなり要しましたが、この方式での見積では限度額内での”数字”に収まりますが、追加部品、工賃(外車)の割り増しがどれだけプラスになるかが問題となります。

現場スタッフからすると、あまり積極的に取組もうという姿勢ではなく、年式、走行距離、そして車両損傷状態からして修復復元は合理的ではないとの見解が示されました。

以上の現場スタッフの見解を踏まえてお客様へその旨を説明をするため、ご自宅にお伺いしました。
ご夫婦ともカーマニアでそれぞれ愛車には確たる思入れをもっていて、それなりの知識と持論を持っていらっしゃいます。

見積額の提示と追加額が不明であり限度額内での修復を確約することができない事由からして、すでに入金済の車両保険限度額での車両乗換えの線で検討をなさった方が宜しいのではお薦めしたのです。

事故を起こしてから2か月近くも経過して、当初のご自身の気持ちも少しづつ変化して、奥様の助言もあって当該車の復元にこだわる気持ちも変わってきました。
この愛車に対する思い入れは小生も十分承知しておりましたのでお気持ちはよくわかります。

お客様はご高齢ではありますが、この大きな車体の”当該車”をいとも簡単にガレージに出し入れに感心をしていたのですが、この際、もうすこし小さなクルマで小回りよく安易に運転できる方を優先して考えるようにしようとなったのです。(同感です!!)
それでも、”外車” へのこだわり強く、早速、新しいクルマ探しに奥様とともに気持ちを切り替えその相談にのることになったのです。

小生がご自宅にお伺いするときの小生の愛車(BMWミニ)をみて、「このクルマもいいね・・・」と奥様とともに囁いたのですが・・・・ ハイ!!

 

 


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