№626回  アドブルー

アドブルー(AdBlue®)とは … 排出ガスをキレイにするために必要不可欠な高品位尿素水で常温で保存できる、無色・無臭の液体です。 一部のディーゼルエンジン車に搭載され …日常生活ではあまり耳にすることのない尿素水ですが、・・・・

 尿素水とは、尿素と蒸留水を混ぜ合わせた水溶液のことを指しますが、一定の割合で尿素を含んだ高品位のものは「アドブルー(AdBlue)」と呼ばれ登録商標化されています。

 アドブルーとは、これに含まれるアンモニアと排気ガスに含まれる窒素化合物を化学反応させて浄化する「尿素SCRシステム」が搭載されているディーゼル車にとっては必要不可欠なものです。
アドブルーは1000km走行するごとに約1リッターを消費し、空になってしまうとエンジンの始動ができなくなるため、定期的に補充する必要があります。

一般的なディーゼル車の場合、5000km-1万km程度で補充することになります。日本の場合、乗用車におけるディーゼル車比率はそれほど高くなく、販売台数の5%前後です。

 

2021年10月頃から韓国では深刻な尿素水(アドブルー)不足が発生しています。
 一方で、韓国での不足理由とは異なる要因で同年11月頃より日本でも尿素水(アドブルー)の品薄状態が発生し、サービスステーションやインタネット上では価格高騰が問題視されています。

 そうしたなかで、2021年12月21日に経済産業省はTwitterにて「尿素の生産事業者に対し、最大限の増産を要請」をおこなったことを明らかにしています。
補充費用は2000円から3000円程度とそれほど大きな負担ではないため、アドブルーの価格が問題となることはほとんどありませんでした。

 しかし、2021年12月に入り、日本でもカー用品店でアドブルー不足が生じるようになり、インターネットでは通常の10倍ほどとなる1リッターあたり1500円という価格で販売されている様子が見られるようになったのです。

弊社各サービスステーションにおいては、既納管理ユーザーに対しては運行上支障のないよう通常価格を維持するよう社長命令でスタッフ一同、鋭意努力をして対応にあたっております。


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