ふと、思い浮かべる・・・

読売新聞に 『編集手帳』というコラム欄があります。日々の話題を追い豊富な知識に譬えてコメントする論者にはいつも感心しています。

今日の 『編集手帳』から、
≪岐阜県庁では、この夏の節電対策の一環として、午後1時から3時までの間、職員に時間給(シエスタ休暇)を取るように推奨している。シエスタはスペイン語で、昼寝、あるいは昼寝が出来る長い昼休みを意味する・・・・・・・・≫

 役所、大企業などに”節電対策”としてサマータイム導入やシエスタ休暇とって、冷房の利かないオフィスでの仕事を奨励しているようですが、中小の企業、工場等々では事業環境からして到底無理な話だなーと・・・・・・、自分の工場の面々の姿をふと思い浮かべるです。

昼休み時間を削ってでも、納期の日までに間に合わせようと、40℃以上ある塗装ブースの中で奮闘している職人・・・・・、過酷な環境の中でも”仕事”があり、仕事に追いまわされている人々は、この記事をどう感じるだろうかと・・・・・


車両保険の意味?

先般も車両保険についてお話しましたが、愛車を自損によって損傷して入庫、”見積”というケースが一番多いのですが、損傷程度が僅かなヘコミ、スリキズで費用も5万円以内であれば実費負担をお勧めしております。 (1パネル以内のもの)

しかし、2パネル以上、もしくは交換という状態ですと、修復費用はかなりのものになります。そこで、車両保険付加の有無をお尋ねするのですが、・・・・・

以前と違って、外資系保険会社による格安な保険料で車両保険まで付加するオーナーが増えてきています。特に高齢者の方々はもしもの場合に備えて万全の保険対策をなさっております。 そして、”等級”も20、19、18等級という優良契約者が多いのです。

この優良契約者ということで、”保険”のお世話になりたくないということなのか?・・・、次年の更新時の保険料割増を心配してか?・・・、以外にも車両保険を利用するという感覚が少ないようです。

まさに、保険会社からすると優良契約者でありますが、更新時の割増についての認識が少ないようです。  20、19等級クラス(60%割引)ですと1回の保険利用で3等級下がり”58%割引”となります。

更新時の割引率が2%程のダウンという説明を聞いて、修復費用の見積額を考えながら、”その決断”をすることにそう時間はかからないみたいです。 この為に掛けた”車両保険”という意味からすると、当然な判断だと思います。

 

 

 


プラスの変化を・・・!!?

アクシデントで愛車を傷つけ、その修復費用に予定外の出費を要する。大変落ち込んで入庫なさるお客様がほとんでです。 

しかし、入庫した愛車が修復箇所以外にも、何か”プラスの変化”を感じてもらえたらどうでしょうか・・

基本的には、修復作業完了後には入念な洗車、クリーニング等は当たり前のことですが、完了後にクルマ全体を見廻す”気配り”が私たちのの仕事(サービス)だと思っています。

例えば、ナンバープレートのビスの”錆び”、ドアのアウターハンドルの”薄いキズ”、タイヤ、アルミホイール等の”汚れ”はオーナーは気付いていても意外と手をつけていない箇所です。DSC03056

DSC03058この気配りで,  「修復入庫して愛車が綺麗になって戻ってきた」と、プラスの変化”を感じてもらえるのではと、勝手に思い込んでいるのですが・・・・ハイ!?          



実は本業は・・・・

お客様より、「自動車の販売はやっていないのですか・・?」 とよく尋ねられます。

実は、30年にわたり、中古車の展示販売を”本業”で営んでまいりました。10年前よりカーコンビニ倶楽部に加盟して板金/塗装業と自動販売の兼業しております

現在は、自動車販売(中古車販売)は”無在庫販売”というカタチで、バックオーダーをいただいてから、お客様の意にあった”愛車探し”を行っております。

長年培った自動車販売ノウハウを生かして、お客様よりのご要望に100%お応えできるこの方式”既納ユーザー対象にアピールして実績をあげ好評を得ています。

従来の中古車販売の常識を打ち破ったこの方式”に多くのお客様から高い満足度をいただいているのは、長年にわたり積み上げた安心と信頼によるものだと自負しております。


やってみるべき!!

平成4年式 ファミリア 黒 12,323km ワンオーナーカーDSC02998

 

 

 

お客様が、 「このクルマ、少し磨いたら綺麗になりますかね・・?」と、来店なされました。 新車から乗られて19年、この3月に車検もとられて、今後もこの愛車に世話になるので少し”おめかし”をしてあげようと思って・・・・

ブリリアントブラック(ソリッド色)でカラーベース色でクリア塗装は施されておりません。
ボンネット、ルーフ、トランクパネルは年数を経てそれなりの劣化状態にあります。

「かなり厳しい状態ですが、年式相応の仕上りでご満足いただけるのであれば、是非、やらせてください。」・・・・・”黒色”の磨き上げで巧く仕上れば、これは感動ものです。

全てのウインドーモール、バンバー、ルーフモール、ドアアウターハンドル等々に付いている垢、汚れの削除(歯ブラシ)からはじめて、ウインド、ヘッドライトのポリッシュコーティング、そして、各パネル塗膜の状態を感じながらポリッシャーと進めていきました。

黒のソリッドなので、ポリッシャーのウールバフはすぐに真っ黒に染まってしまいます。加減して磨いていかないと”地”を出してしまいます。

丸一日をかけて磨き上げた塗膜にポリマーコーティングで仕上げて、その変貌ぶりは、久しぶりに自己満足に浸ってしまうほどの完成度でした。

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もちろん、お客様の満足度は・・・・  ご対面時のその表情とその言葉で察することができました。  ハイ!!


デントリペアでいけるか・・・・??

先日、23年式、新車で間もないダイハツの”パレット”が入庫しました。 ご自宅の雨戸の金具部分が左フロントドアに接触して横に3cm程の線キズを中心に直径5cm位にわたり僅かな凹みが見られます。

お客様は真新しいクルマなので、できればBP(板金/塗装)をしないで、ある程度元通りにならないかというご意向でした。 正しく、この”カラー”を板金/塗装の補修となると、フロントドア一枚、もしくはフェンダー、リヤドアまでも塗装が及ぶかもしれません。

この僅かな凹みに”線キズ”が入っていなければ”デントリペア”で完璧に復元できるのです。 そこで問題のキズはある程度まで”やわらげられる”という、希望的観測でデントリペアを選択したのです。 もちろん、このアドバイスしたのは私でありますが・・・

ところが、デントリペア修理担当者が当該個所を見た瞬間に、「デントで元に戻すとこのキズはもっと広がる可能性がある」と躊躇しているのです。その場でお客様に連絡をとりその旨を伝えたのですが、それでも、「デントで行きましょう」ということで施工することになりました。

僅かな凹みだけは完璧に戻りました。!!  その分、線キズは鮮明に残りました。   返って浮き上がって目立つようになってしまいました。 そのキズにタッチペイントを施したり、磨きを入れても、しっかりとその存在を主張するかのように残っております。

 結局、お客様も、その”憎きキズ”を拭い取りたいということで”塗装を施すということになりました。 かなり遠回りしながら、その決断に至った訳ですが、もちろん、私のアドバイスが誤りであったことは言うまでもありません。  ハイ

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