No. 401回       不可解な検証・・・?    

昨年末、 営業ナンバー(黒)のエブリーバンが対物事故の”被害者側”としての入庫がありました。
オートバイと自転車の接触事故の反動でオートバイがエブリーバンに衝突してきて損傷を負わせてしまったのです。 
 《 左フロントドア、リヤドア、左ロッカーパネルの3パネルに軽度の凹み、擦り傷です。》

お客様は過去に修理でご入庫いただいた際に、 エブリーを営業ナンバーにして多方面に渡って宅配業務等々の請負業を積極的に活動なされていることを興味深くお聞きしたがありました。

今回は、”対物保険”ですべて対応できるということですが、年末の繁盛期なので、事前に入庫日を指定なされて、12月23日~25日の3日間で修理完了することを工場とも打合せしての入庫となったのです。

 

その3日後25日に、工場から修理完了したエブリーバン搬送されてきました。 洗車のため、移動時に下回りからコトコトと ”異音” がするのです。??  ( 入庫時には気が付かなかった音でしたが・・・・・??  )
車内にたくさんの作業用具、機材がありましたのでそこからの”音ではないかと思いましたが・・・・・

納車時、お客様にその”音”の件を伝えましたが、その時はさして気にもせずに乗って帰られました。
翌日、朝一番に ”その音” の件でお客様よりTELが入りました。 やはり気になって、行きつけのスタンドでリフトアップして見てもらったら、下回りのクロスメンバーが下から突き上げられた感じで変形しており、それが何かに接触して ”音” が出るのではないかということです。

お客様からリフトアップした際に撮ったスマフォでの ”その画像” を見せて頂き、” クロスメンバー” の変形” が何時、なぜ出来たのかを考えたのです。
 もちろん、お客様は毎日営業で走行しているので、そのような ”音” がすればすぐに気が付くハズですが・・・  ちなみに、事故当日から、入庫までには30日以上経過しています。

入庫時から辿ってみると、 入庫後クルマの移動時にはその音は気付きませんでした。 積載車による搬送時でもドライバーに確認したところ記憶にないということでしたが・・・・  工場内での移動時には何人かがこの音に気が付いていたということです。   修理終了後の搬送は自走でしたので、そのドライバーもこの音の違和感を気付いていたそうです。・・・・・・・・・

 

この ”異音” はクロスメンバーからであることは判明いたしましたが、  当店に入庫以前か、入庫後のモノかが問題となります。 お客様も、当方もこの不可解な ”現象”(ミステリー) にお互いに戸惑いと不信を抱く状態になってしまったのです。

実際にクロスメンバーの状態を確認しないと事実が解明しないので、30日に工場を開けてもらって ”リフトアップ” して検証することになりました。

当日、お客様も同伴してもらい工場に向かいました。 工場には検査資格をもつ整備士が待機しており、リフトアップした現車の下回りを3人して検証いたしました。   確かに、クロスメンバーの左側が下から縁石で突き上げられた様な感じでした。 その右寄り上にあるにあるオイルパンとの隙間が殆んど無い状態です。

年末の30日ということですの、応急的に整備士がメンバーとオイルパンとの間隔を開いて、緩衝しないよう処置してくれました。 とりあえずは、”その音” はなくなりました。
その場所で、お客様は、事故現場での状況をもう一度思い起こして・・・・・・、もしかしたら、オートバイと接触を避けようとしてハンドルを切り過ぎて縁石に乗り上げてしまったのかもしれない・・・・、と呟いたのです。

この線であれば、全てのつじつまが合うのですが・・・・・・、この線で対物事故との関連性が認められれば、保険賠償の対象となりますが・・・・・、 年明け早々に保険会社に問合わせることでとりあえずは年を越すことになりました。

 

年明け早々に、お客様が相手方保険会社の担当者とこの件についての問合せをしたのです。
保険会社からは、事故現場から検証して、・・・・・・・
  《 左フロントドア、リヤドア、左ロッカーパネルの3パネルに軽度の凹み、擦り傷 》 の損傷状態からは
この下回りのメンバーの 損傷変形 はこの事故との関連性はないのではないかの ”見解” を受けたのです。 その後も、お客様は何度か保険会社に交渉をしましたがその ”見解” は覆りませんでした。

 

この度の一連の不可解な事象は、お客様はもちろんのこと、当方も納得いかない結末になってしまいましたが、後日、問題のクロスメンバーは交換させていただきその費用負担に関して十分考量した措置をとらせていただきました。

 

今後の私共の反省点として、入庫お預かり時、納車時に関して、当該車両について入出庫チェックの徹底することを再確認いたしました。  ハイ!!

 

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