No. 563回   高い塗装代!?

何度もこのブログでも紹介している ”チェーン理容店”、ますます利用客が増えて1時間待ちが当たり前になっています。 9時より開店ですがすでに8時ごろから整理券をもらって駐車場にはクルマが何台も・・・・

シニア割引でシャンプー、顔剃りまでして”1620円”ですが、約30分ほどで手際よく心地よいサービスをいつでも同じように受けられる ”顧客満足” がこの盛況となっているのでしょう。  
 

ここで、クルマの ”塗装” と比較するのはちょっとお門違いと思いますが、日常生活において、修復、修繕、そして、おしゃれ等の技術サービスはそれなりの卓越した専門スキルを身につけた職人たちによるものです。

その専門スキルに対する対価はそれぞれの価値観(高度技術)の相違によってきめられ、ユーザー側はその”価値を認め納得のうえでその技術サービス料金を支払う訳です。  鈑金、塗装などはそれなりの作業工場、設備、工具、部品(材料)、そして 高度技術の”工程指数”(時間) によってその料金が明確に提示されています。

 

先日、まだ1年も経っていない新しいワゴンタイプのクルマ(黒色)の来店がありました。
右のスライドドアの中央に薄いスリキズが付いていることに気づいて、カープロショップでコンパンド系の研磨溶剤を購入してそのキズを取り除こうとしたのです。

黒色の塗装面にその溶剤をあてて磨き取ろうとしたのですが、かえって”その箇所”が白く残ってしまって事態は深刻な状態になり、今度はその”塗料”を購入してきて、その範囲をマスキングしてスプレー塗装を施してしまったのです。

結果は言うまでもありません。スライドドアの中央にしっかりとその塗装箇所は ”異色” を放ってしまったのです。 やむなくご来店となった訳ですが、このようなお客様の ”トライ” はよくあるケースです。
ちなみに、この些細なスリキズでも完璧に修復するにはスライドドア一枚、或いは左右のパネルまで塗装が及ぶことがあり、見積では少なくとも5~6万円以上になることがあります。 それを考えると、お客様の健気なトライはわかる気がするのですが・・・・

 

アクシデントによって損傷した愛車を修復することで支払う対価と、定期的に身なりを整えるために散髪をした際に支払う対価とでは大きな違いはありますが、敢えて、こじつけようとしたのは、それぞれの技術サービスの価値観によって対価の相違があることを言いたかったのです。

しかし、毎月1回の散髪代を年12回分でも2万円前後のところ、その”スライドドア”の些細なスリキズで5~6万とはチョットお高い修理代の出費ですが、愛車のためにその高等技術で顧客満足をいただいている訳です。 ハイ!!

 

 


コメントを残す