№585回       86歳の決断!?

まだまだ、コロナウイルスの拡散はとどまることなく猛威をふるって、連日のような各地で緊急事態発令が発せられています。

 

先日、86歳の男性の方が、大切に新車から乗っていた”愛車”の買取にご来店なされました。
やや難聴の為、手放さなければならないその”経緯”を一方的に聞き役になって伺ったのですが・・・
ご家族からの執拗なコールに屈して其の決断をなされたわけですが、愛車との決別に名残惜しさがあるので、ささやかな願いを聞き入れて、一週間後に買取入庫するということでお帰りになりました。

その3日後になんと同年齢の86歳に男性の方が、それも同車種の愛車で左側面擦りキズを負って修理でのご来店なされたのです。(同年齢、同車種とまったくの偶然です。)
この方は、現役のバリバリの会社オーナーでクルマは欠かせない”足”なので、周囲からの心配コールにもめげずに修復をして乗り続けるということで見積をして入庫ということになったのです。

現役ということで、声も姿勢もしっかりとしていて対照的な”お二人”に唖然としたのですが、数日前に、同年齢の同車種の方が、その愛車を泣く泣く手放しにこられたことを話したのです。

現役のオーナーの方は、実は、つい最近にも大きな損傷事故を起こして、車両保険で修復したばかりで、今回の事故はかなり、ショックをうけており、「もしも、次にこのような事故を起こしたなら俺もクルマを諦めよう」としみじみと語ったのです。

 

最近、高齢の方々がその愛車を手放そうか、どうかのご相談を受けることが多くなっています。
身内、周辺からの心配、非難のコールもありますが、最終的には自らの「運転操作感覚」を自覚、判断してその決断をすることが大切ではないかと思うのです。
のちに悔恨を残すような過ちを起こす前に・・・・ハイ!!

 

 


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