No. 234  86歳のドライバー!!  

本日、一台のクルマが入庫してまいりました。  そのクルマが停止してから、ご年輩のお客様が降りるのに時間をかけていらしゃる感じです。・・??

 入口付近に停車なされたのでドアを開けて、「もう少し前の方に進んで頂きたいので、自分がチョット運転しますので、・・・」と運転席から降りていただいて、そのクルマを前の方へ移動しました。 クルマの中にあった杖をお渡してその修理箇所をお尋ねして確認しました。

フロントバンバーをご自宅のブロック塀に擦ったということでバンバー塗装修理をご依頼いただき、事務所に入って見積入力する間にいろいろとお話をさせていただきました。 失礼ながら、お歳をお聞きしたと処、なんと”86歳”という大先輩であられます。

15分間程度の会話のなかで、ご家族がクルマの運転に関して大変心配なされて、クルマの”キー”を取り上げられてしまって、「仕方なくこの”スペアキー”で乗っているんだよ・・・」と、ちょっと茶目気に話すのです。 脊髄の持病の治療のために川崎の病院までこのクルマを運転して行くということ、電車、バス等の交通手段だと階段等の昇り降りが出来ないので、「このクルマは欠かせないんだよ」と言うのです。

確かに、クルマに乗りさえすれば目的地まで運んでくれますが・・・ 見積もそこそこに運転談義になりまして、自分の意見を言わせてもらえば、ご家族が心配なされることは十分解かるので、もし、万一、人身事故等の大事故へと及ぶことも考えて、是非とも運転自重をお奨めした訳ですが・・・・

とりあえず、”代車”をお貸しするよりも、ご自宅までお送りして、修理完了時には”納車”させていただくということで話はまとまりましたが、・・・・、大変複雑な気持ちであったことは確かです。ハイ!!


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