”ラオシャン”のお話!!  第5話

玉ねぎ、わかめ、そして、酢という健康食そのもの、そのタンメンライ油をたっぷりぶっかけて、3年間自分の毎日の昼食はこれだけで十分でした。 毎回たべても飽きないで旨いと思い、なぜこんなうまいものを・・・・思いにふけったこともありました。・・・・・・・

その頃に、このタンメンと餃子だけでは・・・という考えが浮かんできたのです。週に2度ほど平塚のオヤジさんのところに麺とタレをもらいにいくのですが、 この時にその考えを相談したのです。 「やっぱりおまえも、そう考えだしたか、・・・・、皆、同じこと考えて相談に来る。 中には勝手にメニューを増やしてしまう奴もいるよ・・・」

フランチャイズ方式ではないので、なんの規約も制約もありません。 「 平塚の店の盛況を見てみろ。 この味だけで商売するにはお客様にこのラオシャン酢タンメン一本にしぼって”通” を育てていかなければダメだよ」 「それには、相当の辛抱と忍耐が必要だな・・」 と諭してくれたのです。

ここで、 のれん分けする ”3つの条件の意味” がようやく解かったのです。  実は、この相談をするまえに、自分なりに工夫をこらして具にチャーシューをのせてみたり、昼の定食コーナーをつくり、タンメン、餃子、ライスのセットメニューなども試みたりしたのです。 結局、酢タンメン独得の味の本質が変わってしまうということが後で解かったのですが・・・・。