ラオシャン伝 Ⅴ

折角、3年間、辛抱して家族、会社の人たちにも迷惑をかけ続けたこのチャレンジはここで断念することになったのです。  結局、この味をFA(フランチャイズ)に載せて全国展開する夢を果たすことは叶わなかったということです。

ここから数年後にラオシャンのオヤジさんは逝去いたしました。 その後、奥さん、娘さん、そして現在は息子さんが跡を取って老卿ラオシャンの味を継承しています。

 

このラオシャン伝の ”締め” としては、敗北論にはせずにポジティブに終わろうと思います。

”ラオシャン” にチャレンジしてからもう30年以上も経ちますが、このタンメン(酢湯麺) を愛する気持ちは今も変わってはいません。 このチャレンジがもたらした負の部分がその後の事業に大きな足かせになったことは否めません。 しかし、この3年間で得た貴重な体験は掛けがいのない財産として残っています。

この時に覚えた麺類にたいする”調理法”、”餃子作り” は家族から絶大の称讃を享けています。
月に1,2度の餃子パーティは家族が愉しみにしている行事です。 「 じいじ、こんどいつ餃子作ってくれるの・・・・」 という言葉が続くかぎり、自慢の餃子作りは続けたいと思っております。    ハイ!!