No. 509回   お客様側に立って考えると・・・・     

猛暑の8月が過ぎて、台風の影響もあってか9月に入ってからは心地よい涼しさが続いています。

8月は夏休み取ったので実働日数は少なかったのですが、例年にないBP(鈑金、塗装)関係のお客様の入庫が多かったのは意外でした。 おそらく、異常気象の猛暑が正常なドライバー感覚を失わせたのではないかと推察するのですが・・・・・・?

 

何度も語っていますが、・・・・ディーラーでのBP修理での ”見積” で大きな相違点があるというお話です。
8月での入庫ではかなり大きな修復(高費用)を要するクルマが多かったようにおもいます。

その中でも、29年式の高年式車で左スライドドア、クォータパネル(リヤフェンダー)、そしてリヤバンバーの3パネルが損傷したミニバンクラス車の入庫見積です。

高年式ですので、まず、ディーラーで見積してもらい、”車両保険” を利用しての”見積額”は350,000円を超えるというものでした。 当然、3パネルはほとんど交換修理作業の見積です。
しかし、車両保険を”適用される個所”がリヤバンバーが除外されるかもしれないということで、別途、リヤバンバーの修復分については実費支払となるかもしれないということです。

ここで問題になるのはこの3パネルの”損傷状態”です。 ご来店時、現車を拝見した時点でこの3ハネルはBPでいけるとイメージしました。 見積をしている時にお客様から 「実は、ディーラーでの見積をすでに取っている・・・・・」 とのお話をききその見積書も拝見いたしました。

各社見積担当者(フロントマン)の見解、また会社としての方針はあるので一概には言いきれるものではありませんが、この”見積書”はユーザーの側のことを考えると、ちょっと思いやりを欠いたように思えます。

いままでに”クォータパネルの交換についての説明は何度もしてきましたが、・・・・ 車体の骨格部分の一部を切断して熔接する作業ということです。 ( NO351 も参照 )

費用面でもそうですが、高年式車の”愛車”のことを考えると”保険作業”ということでも簡単に”交換”をすることは賢明な判断ではないと思います。
もし損傷度合が微妙なケースでも、現場(鈑金担当者)と意見の相違でぶつかることも多々ありますが、ユーザーの側にたつと鈑金作業でなんとか行けないかと現場を説き伏せることもあります。
もちろん、修復完了後の仕上り度合について云々という問題の可能性は現場を信頼するしかありません。
( 保険修理だからと言って、何もかも交換でいくという考えは理解できないのですが・・・・・ )

 

結局、このクルマはユーザーが何度もディーラーと当店を行き来して悩んだ末に、BP見積を選択したのです。  ”車両保険”を使用するにあたって、前回使用歴があるため今後5年間にわたって保険料割り増額を発生すること、(3年更新契約の為)その割増総額を考えると、実費用170,000円前後であがるというBPでの選択は賢明な判断だと思われます。

もちろん、ディーラー担当者から指摘されたというその ”仕上り度合” についてはかなりのプレッシャーのかかるところとなりましたが・・・・・・・   ハイ!!

 

 

 

 

 

 

 

 


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