No. 490回     ウインドリペア

先日、フロントガラスの 飛び石キズ を負ったクルマが入庫してまいりました。
 その飛び石キズは珍しく同時に2か所(3cmほどの間隔おいて)にわたって点いていたのです。

1週間程前にそのキズを負ったそうです。 本来、飛び石キズの”状態(ひび割れ)” においては時間が経過すると ”その点” であった”キズ”が亀裂となって広がっていく恐れがあります。 その亀裂を抑えるため早めに ”そのキズ に特殊な溶剤を注入して硬化させて目立ちにくくして、強度と安全性を保つという補修作業が ウインドリペア です。

その飛び石のキズが リペア でいけるのか、ガラス交換になるのかは施工するガラス職人さんの判断に委ねられます。 リペアといってもあくまでも応急的補修作業であり完全な修復作業ではありません。

もちろん、ガラス交換 と リペアでは費用面で大きな差があります。 ユーザーとしてはできればリペアで済むものなら助かるという”思い”があるのは当然です。

 

今回、お客様のその飛び石キズは大変微妙な判断となりました。 当然、お客様はウインドリペアでいってほしいという意向で来店なされております。( シニアメンバーでもあります。)
まずは2か所の飛び石キズの ”リペア” を前提に見積をあげて、施工業者(外注)に出張作業での依頼をしたのです。

担当するいつもの熟練の施工者は、その2か所のそのキズを見て、ウンーと首をかしげて、「 これはリペアでいけるかな?・・・」 迷ってはいましたが、以前にもこの程度のキズはクリアーしていますので、「何とかやってみましょう 」 ということで作業開始したのです。

2か所の接近した飛び石キズを別々に作業するわけです。 補修作業キット一式をセットして1カ所目(下側)を作業開始して10分もしない内に、その作業者が事務所に入ってきて、「ダメだ、上側がきてしまった!!」 と伝えにきたのです。

 確かに上側のもう一方の”キズ”は左右に亀裂が延び始めているのです。  この段階で当該フロントガラスは交換ということになってしまったのですが・・・・・

 

早速、お客様にこの ”事態の経緯” を説明した訳ですが・・・・ 見積受付時、作業開始時に”その可能性”を説明し承諾を得て、もしもの場合は ”交換” ということの確認を得ていなかったは否めないことです。
お客様はこの事態の結果としてガラス交換をせざるをえないことには、ちょっと、納得がいかないということでした。
施工業者と相談してこの度の ”ガラス交換” に関しては当方側で全額負担するということで事態収拾に至ったのです。 

教訓としては、入庫時点で ”そのキズ” 状況を的確に判断して 交換を前提にした見積等の説明をしておくべきで、今回のような ”3者” が不穏な思いをせずに済んだのですが・・・・。 

 

日常の営業で、どうしてもユーザー側にたっての ”思いやり見積” が、結果としてその事が徒となり、ユーザー、そして現場の人々のひんしゅくをかうことがあります。 その都度、反省をして毅然とした態度で臨まなければと思っておるのですが・・・・・   ハイ!!

 

 

 

 

 


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