No. 485回     ”間”(ま)のとり方・・・・・

間(ま)の取り方は経験と熟成された年季によって身に着く”特性”だと思っています。
名優と謳われる人は絶妙の間をもって演じています。 演説、一般のスピーチでもこの間の取り方で聴き手を惹きつけます。
40年以上も営業の仕事をしていて、セールストークでの間の取り方にはいっこうに其の域には至っていませんが、クルマの運転においてこの間のとり方には一日の長があると自負しています。

普段、アクセルの踏む時に ”間をおくこと” という意識はしていないと思います。
ブレーキペダルからアクセルへ移行する時の一瞬の ”間をおくこと” は、運転走行の流れから言うと、一見逆効果のように思われますが・・・・

現在は殆んどオートマチック車です。 ブレーキからアクセルへ移行時、”Dレンジ” に入っていればアイドリング(750~850回転位)だけでもクルマは走行しています。 (当たり前のことですが・・・)

ブレーキからアクセルへ移行してすぐさまアクセルペダルを踏み込まず に、クルマの速度に合わせてゆっくりと徐々にアクセルの踏んでいくこと を ”間” という表現をしているのです。
一呼吸(間) をおく感覚(テクニック)が備わってくると、アクセルを ”踏む込む” までの一連の動作 にはスムーズさ がでてきます。
 
市街地走行でアクセルを” 踏み込む”という表現は適切ではないと思っています。 踏み込みの加減を誤って大事故に繋がることは周知の通りです。 いつもお客様にわかりやすく言っていることは、「 アクセルの踏み方は女性の体を愛撫するときのように優しくなめらかに・・・・・」 です。  
つまり、ゆっくりと余裕をもってアクセルにタッチする感覚でクルマは動いていくのです。
  

運転にゆとりがなければこの”間”も生まれてきません。 慌てず、焦らずが安全運転の要であることは何度もこのブログで語ってきました。
 アクセルの踏み方、そしてブレーキングでそのドライバーの運転テクニックのレベルがわかります。
助手席にすわっていて、その運転に違和感を覚えることがあります。 意外と自分では気が付かなく常に運転に自画自賛している方が多いようですが・・・・(多分に自分もそのくちかもしれません。) ハイ!!

 


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