No. 464回     アルミ合金パネル?

アルミニウム合金(以下、アルミ合金)がクルマの外板に使用されだしていること、ご存知ですか?

自動車の低燃費化が必須となっている中、低燃費のハイブリッド化,電気モーターが主流になりつつあります。 車両重量の軽量化は燃費測定において,車両重量を100kg 軽くすることで1km/もの向上に効果があるといわれています。  
軽量化対策は,従来使用していた鋼板を高強度化し板厚を減少するなどにより検討されてきましたが,張り剛性の点で板厚減少にも限界があることから,より軽量な材料に代えることで種々検討が行われてきました。

アルミ合金は,鋼板に比べ比重が約1/3 ということから注目されており,様々な部位に使用されるようなりました。 従来から,エンジンなどの鋳物部品にアルミ合金が使われていましたが,近年ではボンネットフード,トランクリッド,ドアなどの外板パネルやヒートインシュレータなどのプロテクトカバー類にアルミ合金板材が使われるようになったのです。

国産車ではトヨタ (クラウン、プリウス・・) 日産 (フーガ・・・) スバル (レガシー、インプレッサー) 等々がボンネットフード、トランクリッド、ドアなどがアルミ合金外板パネルを採用している一部車種があります。

 

先日入庫したBMW 740i (KA30)は外板パネルが全てアルミ合金でした。
アルミ合金の凹み等の損傷部分はいまのところ ”交換”するところが多いようです。 外板パネルの凹み(大小によりますが)は従来の鈑金工法では完璧な復元がむずかしいという現場の一般的見解です。
基本的には弊社も ”アルミ合金外板パネル” の鈑金作業での修復は行っていません。 プライマー、スタッド等の鈑金作業に必要な”特殊工具”は今のところ取り揃えておりません。

今後、アルミ合金の外板パネル仕様のクルマが多くなってくると思います。 より軽量化、低燃費、安全性を追求する一方で、万が一のアクシデントで愛車を修復しようといた時、ユーザーは従来とは違った大きな費用が余儀無い負担となることは認識しておくべきでしょう。    ハイ!!

 


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