No. 457回       見積額の”違い”は・・・?

見積額に極端な”相違” がでるのはなぜでしょうか・・・・?
敢えて、ディーラーでの見積額を比較させていただくと明らかにその違いは理解できます。

ディラーにおいては、各パネル(バンバー、ドア、ボンネット等々)の、その損傷個所の大小にかかわらず ”交換”するというのは原則であるようです。 パネルの交換の場合(バンバー類は塗色付がほとんどです)、交換後、そのパネルの塗装作業を施します。  パネル1/1塗装、もしくは塗色によって当該パネルの左右のパネルまでの塗装を入れる場合もでてきます。

軽傷の擦り傷等であれば ”交換” せずに ”修理” という選択もありますが、もちろん、見積額では大きな違いとなります。
新車購入して間もない時期に損傷してしまった愛車を、まずは購入したディーラーに見積依頼するのは至極当然ですが、これから長いおつきあいをする大切なユーザーに対して、何の ”処置工夫” もせずに一律交換作業にもっていくことには誠意を感じません。

 

交換、もしくは鈑金、修理、そして塗装の工賃指数(時間/h)は一般的には保険会社主導によってつくられた㈱自研センター(JKC)の基ずく工賃指数が各見積ソフトに組み込まれています。  よって、各々作業の共通の工賃指数によってどの工場も統一されているハズです。 但し、工場によって1時間(h)の工賃レートはそれぞれ違います。 これによっても見積額の違いは生じてきます。

もう一つ、各パネルについている付属パーツ(エンブレム、シール、モール類等々)の交換、脱着等の工賃も加算されます。 工場によって、交換、もしくは脱着、そのままマスキング等で塗装を施すという場合もあります。 これも価格差の生じる要因となります。  当然、ユーザーの意向に関係なくその現場の職人さんの判断で作業されることになります。

 

以上挙げた見積額の違いに関しての事由例の一部を述べましたが、 その工場、会社なりの事業方針、クォリテーのレベル基準などの違いによってこの”格差” が生じてくることは止むを得ないことだと思っています。

ただ、入庫してくるクルマはおろしたての新車から10年以上も経ったものまで様々な容態のクルマがあり、それぞれのユーザーの愛車に対する思い入れも様々です。  ユーザーの立場からモノ申すならば、それなりの 仕上げ方 をしてほしいと言うのが本音ではないでしょうか・・・・・

見積時にユーザー側の思惑、立場で考えると当然、現場職人さんとの軋轢と不調和音が生じてしまいます。  その調整、工夫をすることでユーザーの理解と納得が得られるよう日々努力しているつもりですが・・・・   ハイ!!

 

 

 


コメントを残す