No. 420回      どこまで修復・・・?

   左側面をすべて損傷したクルマが入庫してきました。

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 車両保険での修復であれば、何の問題なく左側面は元通りにきれいに修復されます。
”保険見積”ですれば、400,000以上の見積額がどこの工場でも提示されるでしょう。

 つい最近、 息子さんが運転免許を取得して、お母さんのクルマで運転デビューをしたばかりの出来ごと、
”車両保険” は入っていませんでした。  同年式の同様の”中古車” が買えるくらいの見積額に親子で顔を見合せました。

「 また、キズをつけるでしょうから、 この状態よりも何とか 見た目” だけでももう少し良くなるようにはなりませんか? 」 というお母さんの言葉でした。

まず、 交換せざるを得ない前後のドアのリサイクルパーツ( 同色の中古品 )を探すことにして、
フロントバンバー、フェンダー、クォータパネル、そしてリヤバンバーは修理をせずに磨き、タッチペイントにして、 左サイドスポイラーも同様にして、内側で見えないロッカーパネル(かなり凹んでいる) はそのままの状態にしておく。 と言う提案をしてみたのです。

幸いにして、程度の良い同色中古のフロント、リヤドア がありましたので、前後ドアだけを同色中古品に交換、 その左右のパネルは磨きとタッチペイントで済ますという方法でやると 120,000円前後に抑えられる見積額となったのです。

 

”仕上り状態” をどうイメージするかは、小生とお客様とでは違いがありますが、 保険見積額よりも半額以下に抑えられることで、自己責任として、息子さんが費用負担範囲 であるということで修復依頼をいただきました。

数日後、同色中古のフロント、リヤドア が届き、その左右のパネル、サイドスポイラーなどは磨き、タッチペイントによって ”画像” のような当初描いたイメージ以上の仕上りになりました。

 

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   クルマを見た、お母さん、息子は勿論、この仕上りに大変喜んでいただきました。   ハイ!!

 

 


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